2005年09月27日

携帯防災のすすめ(その5-2)

 その5-1で紹介した『パワーバー』と『航空用救難食糧』の試食を行ったので、その感想を述べる。

・パワーバー

 まずはパワーバーから。今回はチョコレート、バナナ、アップルシナモンと3種類の味の中で最も食べにくそうなアップルシナモン味を選んでみた。3種類に共通する性質としては、板状で軟らかく、変形はするが割れることはない。
pwbr01.JPG
 袋を開けると、シナモン風味の香りがかなり強く感じられた。食感は、あえて形容するならば「薄味のキャラメルにライスパフなどを練り込んで最後にシナモンで香りをつけたような」感じだ。シナモンの香りが強すぎてリンゴの風味は感じられなかった。食べ終わった後もシナモンの後味が残るので、喉が渇いているときは少々きついかもしれない。

pwbr03.JPG
 また、端を開けてから中身を引っ張って取り出そうとするとちぎれるので、写真のように袋から押し出すような形で食べるとよいと思う。あるいは袋を切り開き、ナイフなどで細切れにしてからつまむのも良いかも知れない。手には結構べとつくのだが、アルミの袋からは簡単にはがすことができた。

 チョコレート味とバナナ味に関してはリクエストがあれば追加する予定だが、今回のアップルシナモン味に比べればまだ無難に思える。


 ・航空用救難食糧

 emfd03.JPGemfd04.JPG 
 缶の中にA食品とB食品各5食がセットになっていて、購入時はビニールテープで封をされていた。写真からわかるとおり、アルミの真空パックがされているので保存性、携帯性はきわめて高い。右の写真は上からA食品、B食品、比較用の100円ライターである。

emfd05.JPG
 封を開けると、バーというよりはブロック状のビスケットが現れた。一口かじってみたところ、意外と簡単に割ることができた。目安としては落雁くらいか。この程度の硬さならば衰弱した状態でも食べることができそうだ。パワーバーに続けて食べたのだが、それを差し引いても大きさの割に結構ボリュームがあるように感じられた。ビスケットを一度砕いてから圧し固めるという製法のせいか、食べ終わった後も欠片が口の中に残る。

emfd06.JPG
 B食品は乾燥ゼリーとなっているが、食感は五家宝に若干似ている。かじったときもゼリーのような抵抗はなくさくっとした感じだ。左の写真(ピンボケで申し訳ないが)のように、中間に胡麻が入っていて香味付けに一役買っている。ビスケットバーと異なり軽めの食感なので、喉の渇きは気にならなかった。


 ・総評
 両製品とも喉の渇きは耐えられないほどではないが、喉が渇ききった状況での行動も視野に入れると、やはり何らかの形で水分を補給する必要がある。アークスリーに入っているような水のパックは日本国内での入手が難しいため、現実的な対策としてはその5-1で述べたとおりゼリー飲料を携帯することが妥当と考える。

 なお撮影するのは忘れてしまったが、救難食糧の缶の上面とパワーバーの袋はほぼ同じ面積なので、缶の上にパワーバーを重ねておくことができる。
posted by 火銛 at 19:32| Comment(2) | TrackBack(1) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月21日

理不尽な休暇宣言

 思えば,自分の環境はずいぶんと恵まれているような気がする。衣食住がある程度保証され,興味のある学問を学ぶことができ,心置きなく自分の意見を語ることのできる友人がおり,命を狙われる心配もない。少々の我慢は必要になるにせよ,アフガニスタンやスーダンで貧困に耐える人々に比べれば天国といえる。

 だから,私は運命の理不尽な仕打ちにも耐えなければならない。たとえ,一生付き合っていかねばならない病を抱えていたとしても。たとえ,PCの修理をしているはずが完璧にとどめを刺してしまったとしても・・・。

 事の発端は私の家にあるPCがネットに接続できなくなったことによる。ネットワークの設定を調べたところ,インターネット接続にかかわる設定ファイルが綺麗さっぱりと消え失せていた。プロバイダとNTTに顧客としての権利を最大限に行使して質問したところ,OSの基幹に関わる問題とのことだった。そこでバックアップの後にOSの再インストールを行ったのだが,再起動から先へ進まない。パーティションをフォーマットしてからインストールし直しても結果は同じだった。ローカルでは動いていたのだから放っておけば良かったのだが・・・。


 というわけで,ブログの更新を来週月曜日(26日)までお休みします。理由は上記のとおり。今週末に秋葉原までHDDを買いに行く予定です。

 ちなみに,この記事は大学内で授業の空き時間に書いています。
posted by 火銛 at 10:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月15日

携帯防災のすすめ(その6)


・栄養

 前項では主にカロリーの摂取について取り上げたが、人間の体はデリケートなもので、各種のビタミンやナトリウム、マグネシウム、鉄などの金属類を継続的に摂取しなければ調子を整えることができない。通常は2,3日の間摂取しなかったとしても死ぬことはないのだが、緊急時に加わる精神的ストレスと、生鮮食料品の大幅な不足によってビタミン・無機塩類を摂取できない状況が続いた場合、病気などで体の調子を崩すことが考えられる。

 最近はダイエット志向などの煽りを受けてか、サプリメント市場が急激に成長している。サプリメントとは栄養補助食品のことで、1日に必要な栄養素を錠剤またはカプセルの形で摂取することで不足しがちな栄養素を補うというものである。最近ではリポ酸だのカルチニンだの訳の分からないものが増えつつあるが、ここではビタミンと無機塩に絞って考えたい。

 栄養素の標準所要量と上限値は厚生労働省webサイトに記されている。これを満たし、かつ水なしで摂ることができるサプリメントは何種類かあるが、ほとんどは継続的な使用のためにボトルに入っており、携帯可能な製品は非常に少ない。

 私は明治製菓の「サプリメントスクエア マルチビタミン」(7日分,189円)を一袋携行している。この製品は2粒で成人1人が1日に必要とするビタミンを摂取することができるという。厚生労働省の基準と照らし合わせると女性の基準を上回り、男性の基準には若干届かなかった。また、基準に示されているビタミンのうちビタミンKとピオチンに関して記述がなかったが、この2種類の栄養素は欠乏症に陥る可能性が低いために省かれたのだろう。

 参考サイト:Wikipedia ビオチン ビタミンK

 一方、無機塩に関してはサプリメントスクエアのラインアップにあるものの、水を必要とするため携帯は難しい。ナトリウムやマグネシウムは食塩で何とかできるが、鉄は不足すると貧血を起こしやすくなるため、不安な方はのサプリメントも合わせて携帯すると良いと思う。水なしで食べられるマルチミネラルなどの製品の情報があればお知らせいただきたい。
posted by 火銛 at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月11日

選挙に行ってきました。

 今朝のことだが、初めて選挙に行ってきた。投票所は近所の小学校(私の母校)の体育館だったのだが、30分前に着いたこともあって一番乗りだった。一番乗りなどという酔狂な真似をしたことには理由がある。一つ目は週1回の早朝ジョギングのついでに。もう一つは、一番最初に投票所に入った人はある『儀式』を執り行う義務があると聞いていたので、是非一度やってみようと思った。私はそのためだけに、わざわざしたくもない早起きをしてまで投票所へと足を運んだ次第だ。

 7時の時報と共に投票所の扉が開かれ、中へ入った。選挙人名簿の確認作業の後、小選挙区の投票用紙を受け取り記載台へ向かった。投票用紙は候補者名に丸を付ける形式ではなく、候補者名を書く欄があった。私の住む地域の選挙区では同姓の候補者が2人いたので、混乱を防ぐために名前まできっちりと書かねばならなかった。

 記入が終わり、投票用紙を半分に折ってから厳かに投票箱へ向かった。最近の投票用紙は、開票する時に便利なように折ってもすぐに開くようになっているという。投票箱の前には立会人がおり、その『儀式』のために待ち構えていた。そして、ついに投票箱が開かれる。中身は―――当然、何もない。あったら困る。不正ができてしまうからだ。

 立会人の前で、私は投票箱が空であることを確認した。立会人はそれを見届け、投票箱を閉じ、鍵を掛けた。私は投票用紙を箱へ入れた。だが、もし選管の中に手品師がいて、実は投票箱の中に山羊が入っていたとしたら?私が入れた投票用紙はそのまま山羊の朝食として胃袋に納まることだろう。もっとも、投票箱は山羊が入れるほどの大きさではないので、私の懸念は杞憂に終わった。

 しかし、『儀式』はこれで終わりではない。私はあと2回、同じ作業を繰り返さなければならないのだ。私の前には比例代表と最高裁国民審査の投票箱が待ち構えているのだ。私は2枚の投票用紙に記入をしたあと、同じように投票箱へ向かった。いずれの投票箱にも、何も入っていない。確認の後、立会人は先ほどと同じように投票箱を閉め、鍵を掛けた。そして、私は2枚の投票用紙をそれぞれの投票箱に入れた。ここに『儀式』は完遂されたのだ。

 選挙の結果は明日の朝刊を見れば分かるので、開票速報を見ることはないだろう。昨年の参院選ではこんなキャンペーンの成果かは知らないが、マスコミによる出口調査の制度はお粗末なものだった。実は私にもNHKが実施する出口調査のアルバイトの話が来たのだが、マスコミ不信もあって結局断った。リンク先にあるとおり、マスコミは第四の権力を自称しているが、三権と異なり国民の審判を受けていない。マスコミにも国民審査があればよいのだが。
posted by 火銛 at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月06日

携帯防災のすすめ(その5-1)

・非常食

 われわれ日本人が非常食と聞いて最初に思い浮かべるのは乾パンだろう。だが携帯用、備蓄用を問わず乾パンは非常食に適するとは云い難い。栄養価は確かに申し分ないが、消化しにくい上に喉が渇く。水の確保が極めて難しい災害時においては、喉の渇きを誘発するような非常食はすべて没、ということになる。

 上記を踏まえて、被災最初期にふさわしい非常食は何か考えてみた。なお、条件は

(1)水が不要(喉が渇かない)
(2)カロリー
(3)軽さ

の順に重視している。

 ・ゼリー飲料(1袋160〜200円程度)
 レトルトのようなアルミパックに入っており、保存性は良い。水分が含まれているため喉が渇かないどころか逆に喉の渇きを癒してくれるが、180〜200gあたり200kcalとカロリー/質量が少ないのがネック。カロリー摂取用の非常食を別に用意し、補助用とするのが良いと思う。アミノバイタル、ウィダーinゼリーなど各社から発売されているが、1袋あたり200kcalを超える製品はない。

 ・カロリーメイト(2本入り105円、4本入り210円)
 1本(20g)あたり100kcalを摂取でき、その他の栄養に関しても申し分ない。複数の味があることも精神衛生の面で好ましい。乾燥食品のため喉が渇くが、ゼリー飲料との併用によっては回避できそう。

 ・パワーバー(1本262円)
 スポーツ用のエネルギーバー。200kcal/55gとカロリー/質量でカロリーメイトを下回るものの、成分が炭水化物由来であるため脂肪が少なく、より効率よくエネルギーを摂取できる。喉の渇きについては参考資料が見つからず不明なため、近日中にレビューを執筆する予定。

 ・航空用救難食糧(1食350円、アルミパック入り3食850円、缶入り5食1,785円)
 旅客機や戦闘機の座席に搭載されている救難用非常食。ビスケットバー(A)とゼリー(B)の2種あり、両方各1個で1食を構成する。ABあわせて64gで305kcalとカロリーメイトを上回る効率ながら、喉が渇かない(という宣伝)。最近まで入手することができなかったが、8月下旬に東急ハンズ横浜店(全国かどうかは不明)に入荷された。こちらも近日中にレビューを予定。

 ・アークスリー(2,700円)
 『周囲から隔絶された状況下で3日間生き延びる』ことをコンセプトに開発された非常食・水・緊急用ブランケットのセット。食糧は9個のブロックに分かれており、1個当たり400kcalだが、9個が1つの袋に収まっているために分割できず、加えて水とブランケットを含めた総重量が1.8kgに達するため、携帯は非常に困難。なお味については好意的な意見もあるようだが、東急ハンズの担当氏の言によれば『大味で米国人向き』との事だった。

 それぞれの効率を下にまとめてみた。最小単位質量は1袋の質量を示す。これを同じく1袋あたりのカロリーで割り、質量あたりのカロリー値を算出した。
      最小単位質量[g] カロリー[kcal] カロリー/質量[kcal/g]  
ゼリー飲料    180〜200     180〜200     0.9〜1.0
カロリーメイト    40        200       5.0
パワーバー      55        200       3.64
航空用救難食糧 64  305       4.77
アークスリー   約680        3600   5.29

 カロリー/質量の値を見るとアークスリーが最も高く、次点に航空用救難食料が続く。だがアークスリーは上で述べたとおり携帯が困難なので、実質的には航空用救難食糧が最も携帯に適すると考えられる。但し、水が確保できない状況も想定しなければならないため、万が一を考えるならばゼリー飲料を水分補給のために1本入れておくと良いと思う。

 その他、携帯可能なものに限定しても数多くの非常食が発売されている。このエントリで紹介した以外の非常食については、以下のサイトを参考にされたい。

 参考サイト:防災グッズ体験レポート


09/27追記
その5-2の投稿に伴い、タイトルを「その5」から「その5-1」に変更。
posted by 火銛 at 19:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月02日

携帯防災のすすめ(その4)


・水の確保

 人は1日に3リットルの水を消費するといわれている。質量に換算すると3kgになる。3kgにも及ぶ量の水を、いつ起こるとも知れない災害に備えて常に携帯することは非現実的だろう。その理由として重量の問題は勿論、すぐに腐ってしまうために頻繁な交換が必要なことが挙げられる。

 だが、人間は水なしでは生きていけない。普通に生活していても体内の水分は汗や尿として失われるが、取り戻すのは容易ではない。植物の蒸散作用を利用して水を確保する方法はあるものの、首都圏のような都会では難しいだろう。

 従って、水に限っては災害が発生してから確保する他ない。それでは遅いと考える向きもあろうが、然に非ず。そもそも、何故地震が起きると断水するのだろうか。

 水は浄水場からいくつかのポンプを経由して各家庭に送られる。災害時は断線などによって停電が起こるためにポンプが停止し、結果として断水される。だが、ポンプが止まったとしてもそれまでに送られた水は水道管を流れているため、地震発生後しばらくの間は水が確保できると考える。

 水を見つけたところで水筒がなければ持って行くことはできないが、ポリタンクを常に持っているわけにもいかない。しかし、便利なものを考える人はいるもので、使わない時はたためる水筒がすでに発売されている。下図はその写真。
プラティパス プラティパス2 (2.5L)

 『プラティパス』と呼ばれているこの水筒は三層ラミネート構造で耐久性が高く、しかも使わない時にはコンパクトに折りたたむことができる。アタッシェケースやデイパックに入れておけば、緊急時にはすぐに水を確保することができる。

 また、携帯用の浄水器を使用して川の水を濾過するという方法もあるが、このようなフィルタ式のの浄水器では水に溶け込んだ金属イオンを除去できない。都会の川には鉛に代表される重金属イオンが溶けている可能性があるので、安全が保証できない以上無闇に手を出すべきではない。

 完全に品質の保証ができない水を摂取し、体の調子を悪くしたとしても、トイレさえ満足に動かない状況下では衛生状態の悪化を招くだけだろう。冒頭でも少し述べたが、都会で水道なしに水を確保することは極めて難しい。加えて、水の携帯については缶入り保存飲料水『アークスリー』の水パックなど水そのものを携帯する方法があるが、上に述べたとおり嵩張る上に重い。リスクの高い方法になるが、運良く水を入手できた場合に備えて水筒を携帯する以外に方法は無いと思う。
 
管理人註:ここで述べる『水』とはすべて飲料水を指す。生活用水はある程度我慢すれば川の水でも代用できるため。
posted by 火銛 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月27日

携帯防災のすすめ(その3)


・情報収集

 ある程度安全を確保したら、次に必要なのは情報収集だ。今や日本人のほとんどが持っている携帯電話はカメラ、webブラウザ、GPS、MP3プレーヤーなど、すでに個人用のコンピュータといえる段階にまで進化している。iモードやEZwebなどのインターネット接続サービスは音声通話と同じく有効なコミュニケーションの手段たり得る。我々はこれらを積極的に活用すべきだ。無論、電池使用の急速充電器を忘れてはならないが。

 ただし、災害時に携帯電話を利用する場合、重大な問題がある。新潟県中越地震以降、電話が通じない状況でも携帯メールは使用可能といわれているが、この認識は半分は正しく、半分は間違っている。第2世代までの携帯電話は通話とメールを別々に管理していたが、第3世代はこれを一括して管理しているためにデータ通信も規制される。携帯電話各社では分離規制に対応しつつあるようだが、先日の千葉県北西部地震の際もauやNTTドコモの第3世代型機を対象に通話(データ通信を含む)規制が行われた。

 参考サイト:IT Proニュース

 ボーダフォンの第3世代型機ではこの通話規制が行われなかったが、私はこれを加入者の減少によって回線に余裕ができていたためと判断している。なおツーカーに関しては電話機が第2世代型のみであることと、東名阪地域以外ではボーダフォンの回線をローミングしていることから通話規制は起こらないものと考えていたが、実際は通話とデータ通信を一括管理していたために回線が輻輳し、通話規制が行われた。

 また、ドコモとauは両社が運営する災害用伝言板サービスの相互リンクによる連携を行うと表明している。

 参考サイト:KDDIプレスリリース

 携帯電話に加えて、ラジオがあるとなお良い。ソニーや松下など複数のメーカーから通勤用の小型ラジオが発売されている。これらのうち一部の製品はテレビの音声も聞くことができるので、情報収集の際の選択肢が増える。

 通常、防災用品としてのラジオを選ぶ際は手回し式の発電機を内蔵する製品を選ぶのがセオリーだが、これらは例外なく一定の大きさと重さを占め、防災セットとしての携帯性を著しく損ねてしまう。かろうじて携帯できるものとしては、以下の製品が挙げられる。

LEDダイナモ・ステーション(ラジオ付き)LEDダイナモ・ステーション(ラジオ付き)
◆レスQ隊◆多機能!自家発電 帯充電器 ラジオ◆レスQ隊◆多機能!自家発電 帯充電器 ラジオ

 紹介した2製品はライトや携帯電話への充電の機能も兼ねているものの、携帯性は通勤用ラジオに及ばない。発電機つきの製品を携帯するよりは予備の電池を増やすほうが現実的と考える。

 また、ラジオから流れる音楽の生理的作用も無視することはできない。音楽再生機能付きの携帯電話にも言えることだが、音楽には精神を落ち着かせ、感情を正常化する作用がある。云うまでもないことだが、災害発生時は自然への恐怖や知人を失う悲しみで気分が滅入り、不安になることだろう。だが、切羽詰まっているときにこそ娯楽は一服の清涼剤たり得る。そのような時に音楽を聴くことによって、少しでも精神的な安定を得ることができれば、いずれ訪れる避難生活や復興も乗り切ることができるのではないかと思う。

 参考サイト:音楽療法入門〜音楽の作用と機能
posted by 火銛 at 22:35| Comment(8) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月24日

携帯防災のすすめ(その2)


・ホイッスル

 地震で瓦礫などに閉じ込められた場合は外部に助けを求めることになるが、大声を出すのは意外と体力を消費する。そんな時にはホイッスルが役に立つ。私が使用しているのはエマージェンシーカプセルと一体になったタイプで、中には住所、氏名、血液型などを書いた紙を入れてある。これを携帯していれば輸血が必要となった時は即座に血液型を伝えることができるので、生存の可能性が上昇する。

SOSホイッスル・IDカード付きこういう物。

 ホイッスルはさほど大きくないので、キーホルダーやペンダントなど様々な形で身に付けることができるのが特徴といえる。ライトがついているものや、カラビナになっているものなど、メーカーによって様々な機能を付加する工夫が凝らされている。


・ライト

 日本においてはすでに珍しくなったが、平時でもごくまれに停電が起きることがある。私にも入浴中に停電に遭遇し、非常に心細く感じた経験がある。まして災害時ならなおさらだ。そんなわけで、ライトを最低1本はセットに入れておきたい。

 使用するライトはあくまでも非常時の明かりとして用いるためのものなので、消費電力が少ないLED(発光ダイオード)のものを選んだ。LEDの光は拡散する性質があるので、周辺を満遍なく照らしたい場合に便利だ。

 ライトの最も重要な条件は明るさだ。シュアファイヤーなど明るさを極限まで追求した商品もあるが、私はこれらの製品を推奨しない。もともとシュアファイヤーは軍や警察の特殊部隊が使う目潰し用ライトのため、運用コストが非常に高い。専用のリチウム電池を使用し、交換用電球も非常に高価だ。特殊部隊は任務遂行のために、経済性を犠牲にしてでもこのような装備を取得する必要があるが、我々のような一般庶民に手が出るものではない。したがって、非常時に備えるためのライトは電池の持続時間、携帯性などを重視して選ぶ必要がある。

 単4電池やボタン電池を使用した小型のLEDライトは各社から様々な製品が発売されているので、性能や形状などを吟味した上で選びたい。

 参考サイト:Flashlight Fan

 また、使用中に電池が切れたときに備えて予備の電池を持っておくのは当然のことだが、予備用としてケミカルライトを持っておくのもひとつの方法である。ケミカルライトとは、プラスチック製のチューブの中に二種類の薬品を混ざらないように封入し、これを曲げることによって内壁が破壊され薬品を混合、発光するライトである。100円ショップなどで購入できるので、使い捨てということを差し引いてもバックアップに使えるだろう。

 
posted by 火銛 at 14:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月20日

携帯防災のすすめ(その1)


・救急用品

 地震などの災害が起こった場合、身の回りのあらゆるものが凶器となる可能性がある。これらによって傷を負ったときに備え、止血など応急処置を行うための装備を携帯する必要がある。応急処置を行うために必要な物品を以下に示す。

・消毒液
 創傷部の殺菌・消毒に使用する。イソジン、オキシドール、マキロンなど様々な消毒液が市販されているが、私は災害時に有用なのはイソジンかエタノールだと考えている。それぞれ創傷部の消毒以外にも活用できるためである。イソジンは水の殺菌、エタノールは気付けにそれぞれ応用できる。なお、私はエタノールを用意し、携帯している。

・清浄綿もしくはウェットティッシュ
 用途は消毒液に同じ。またこの他にも移動中にかく汗を拭き取ったり、手拭などにも応用できる。

・ガーゼ及び包帯
 創傷部の圧迫止血及び保護に使用する。ガーゼは1枚ずつ包装されているタイプが良い。包帯も、包帯止めが不要な自着性のものを推奨するが、これは材料の一部に天然ゴムラテックスを使用しているので、ごくまれにラテックスアレルギーの症状を呈することがあるので、注意されたい。

 参考サイト:日本ラテックスアレルギー協会

・絆創膏
 軽度の擦り傷や切り傷などに使用する。予備も含めて10枚程度あれば良いと思う。

・三角巾
 骨折、捻挫などの際に患部を固定するのに用いる。応用範囲が極めて広く、結び方によって全身各所の固定に使用することができる。

 その他の薬剤、物品についての参考サイト:ファーストエイド・キット(救急セット)の作り方ニュージーランド・トランピング&温泉情報内)

 なお、創傷部の消毒と保護はあくまでも避難所もしくは医療機関に到着するまでの応急処置である。可能ならば到着後、閉鎖湿潤療法を行うのが望ましい。簡潔に述べると、閉鎖湿潤療法は従来の外傷治療とは全く異なり、消毒を行わなず、ガーゼも使用しない。創傷部をラップで覆うことで組織液が傷口を覆い、人体の自然治癒力を最大限に利用する。詳細に関しては以下のサイトを参考にされたい。

 なお個人的な意見だが、破傷風など感染症の懸念を拭いきれないため、消毒は必要であるように思うが、詳細は不明。医療関係者からのコメントをお待ちしている。

参考サイト:正しいケガ(傷)の治し方(同上)
       新しい創傷治療

注意:当サイト及び参考サイトの記事を元に閉鎖湿潤療法を実践し、結果何らかの損害を被ったとしても当サイト管理人は一切の責任を負わない。


08/21追記
 これらの救急用品を携帯するのには、このような小型バッグを使うとよいと思う。
ドイター:ファーストエイドキットバックS【DEUTER バッグ】ドイター:ファーストエイドキットバックS【DEUTER バッグ】

 試してみたところ三角巾1枚、包帯1本、ガーゼ4枚、絆創膏10枚、清浄綿3枚、消毒液50ml、軟膏1本を入れることができた。まだ少々余裕があるので、やけどの治療に使う油紙などを入れておこうと思う。

 またこれらの救急用品を効果的に利用するために、日赤救急法の講習を受けておきたい。止血法、三角巾の活用法、人工呼吸、心臓マッサージなどの応急処置を学ぶことができる。私は9月の上旬に受けに行く予定。講習会へ行く時間がない方も、これらの書籍を読んで知識を身に付けておくだけでも、何もしないよりは良いと思う。これらの知識は、災害時だけではなく日常生活においても役に立つので、活用して頂きたい。

08/30追記
 (ニュージーランド・トランピング&温泉情報の秋場研氏より、病気・怪我の可能性のある人にアルコールを与えるのは禁忌であるとの指摘を頂いた。また、感染症に関しても調査し、項を改めて紹介する。
posted by 火銛 at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月18日

携帯防災のすすめ(前書き)

 8月16日昼、宮城県で震度6弱の地震が発生した。地震の揺れは東北から近畿にかけてかなり広範囲に伝わり、私が住む神奈川県でも震度3の揺れが観測された。7月23日のエントリに書いたように、首都圏でも最近は強い地震が起きている。日本は地震国であるがゆえに、地震による災害からは逃れることができない。従って、災害を未然に防ぐには各人がこれに備える必要がある。

 私は昨年から、通勤・通学用の鞄に防災セットを入れて常に携帯していれば、突然の災害にも対応できるのではないかと考えていた。しかし、当時はまだアイデアが完全でなく、また個人的にも忙しかったために発表することができなかった。

 結局はすでに先を越されてしまったようだが(防災:明日はわが身など)、携帯用の防災セットの作り方について何回かに分けて書きたいと思う。まずはじめにこの防災セットを作るに当たっての目標を列挙したいと思う。

・体積は1.5リットル程度、質量は2kg以内
 これは、日常で携帯するに当たってストレスを感じないように可能な限り小さく、軽くする必要があることによる。一般的なデイパックの容量が20リットル程度であるので、その5〜10%程度が妥当と判断した。

・最低6時間程度の行動
 あくまでも最寄りの避難所もしくは自宅までの避難用であり、家庭用の防災セットに要求される3日分の水及び食糧の携帯は想定していない。というよりもまず不可能である。携帯性を確保するためには行動時間を犠牲にせざるを得ない。

・汎用性・信頼性のある装備
 汎用性があるということはすなわち応用できる範囲が広いということである。応用範囲が広ければ、想定しなかった状況にも対応できる可能性は上がる。また、高価な装備が故障して使えなかったなどということのないように、可能な限り単純な原理を用いているものを選びたい。

 今後は災害時に必要とされる各物品を優先度の高い順に紹介する予定。また、いつ再び地震が起こるか分からない状況でもあるので、早めの更新を心がけたい。
posted by 火銛 at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。