2005年11月18日

携帯防災のすすめ(その10)

筆者注:今回の内容は前のエントリの続きになっているので、未読の方はその9を先にお読みください。

・帰宅訓練を終えて

 今回の帰宅訓練を元に避難時の行動を考えてみた。まず重要なのは、防災セットがあるからといって無闇に避難しようとしないことだ。大規模災害時には主要な道路で交通規制が行われる他、その道路が寸断されていることも考えられる。似たようなことを考える人は意外と多いもので、災害発生後しばらくすると、帰宅難民となった人々が数万人単位で主要な道路に殺到することも予想される。まずは落ち着いてラジオやテレビなどのメディアを通じて情報収集を行い、落ち着いて次にとるべき行動を決める必要がある。

 過去の記事では触れなかったが、徒歩で通勤・通学する人でも避難するときには地図が必要になる。というのも我々は普段、周りの建物の位置関係を見ながら道を覚えているので、建物が崩れる可能性が高い地震の場合には、その記憶が使えなくなってしまう。そこで、電柱や交差点名などから現在位置がわかる道路地図を1冊は用意しておくとよい。少し大きめの本屋に行くと文庫サイズの都市圏地図があるので、鞄の中に入れておくと安心できると思う。

 また、これは避難中に気づいたことだが、避難する道のりが20km以上に及ぶ場合は行程を2日間に分けるなど疲労を軽減する対策を採らないと、今回の私のように全身の筋肉痛に苦しむことになる。普段あまり運動をしない方ならばなおの事気を遣う必要がある。ただ、行程中に都合よく避難所があるとは限らないので、事前によく確認することが大事だ。下に紹介する地図には、東京、大阪の各都心から避難する場合の経路とその途中にある支援施設が方向別に掲載されている。ただ、掲載されている範囲がごく限られているので、そこから外れている地域に住んでいる人には不満の残る内容。


posted by 火銛 at 22:57| Comment(3) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月15日

携帯防災のすすめ(その9)


・帰宅訓練

 これまで十数回にわたって携帯できる防災用品を紹介してきたが、安全に帰宅するためにはぜひ一度、実際に歩いてみることをお奨めしたい。事前に決めておいた帰宅ルートを実際に歩き、非常時の視点から周辺を観察することで、万が一のときには安全に行動できる。「訓練は実戦のごとく、実戦は訓練のごとく」とはこういう意味なのだろうと考えている。

 私は横浜市の南の外れのほうに住んでおり、毎日電車を使って東京都世田谷区内にある大学に通っている。距離にするとおおよそ35km程度なので、歩く速度を時速4kmとすると8時間強という計算になる。ちょうど文化祭前の準備とやらで午前中のみの用事があったので、その帰りに帰宅訓練を行った。

 特に用事のない日にしなかったのは、実際の災害時に体調が万全だとは限らないと考えたからだ。瓦礫の除去や応急処置、さらには怪我などで帰宅できる時期には体力的にも精神的にも疲労していることが考えられる。電話の不通が続いていれば家族の安否も心配になる。そういうわけで、災害時にかかる負担には遠く及ばないが、実際に体に負荷をかけてみた次第だ。

 日時:平成17年11月3日(木)
 経路:武蔵工業大学→(多摩堤通り)→丸子橋→(綱島街道)→菊名駅→(旧綱島街道)→横浜駅周辺→(国道16号)→関内駅→(国道16号)→吉野町交差点→(鎌倉街道)→本郷台駅(自宅の最寄駅)→自宅
 天候:曇り時々雨

1150 出発
 多摩川沿いの住宅地を河口へ向かって歩く。午前中に行った作業は荷物運びで、さほどの負荷にはならなかった。30分ほどで丸子橋に到着し、多摩川を渡って神奈川県へ。橋を渡り終えると交差点が見えたので左に曲がる。その先に見えた標識には「横浜 19km」とあった。

1240 武蔵小杉駅付近で10分休憩
 丸子橋から菊名駅までは通学に利用している東急東横線に並行する形で歩くことになる。最近は女性専用車が入って乗りにくくなった…。閑話休題。駅近辺にあるスポーツクラブの入り口で小休止し、昼食代わりのグラノーラビスケットを頂く。水分は出発直前にプラティパスに入れた2リットルほどと、500mlペットボトルに入れた麦茶があるので、先に麦茶から消費した。

1325 日吉駅を通過
 この頃になって足の痛みを知覚し始める。日吉駅前は地下鉄の工事と大量の自転車が障害になり、迂回が必要になるかもしれない。

1340 北綱島交差点で10分休憩
 基本的には50分歩き、10分休憩というスタイルを繰り返して行動している。松下電工の建物があったのでその北側の交差点脇に座り込んで小休止。

1405 鶴見川を渡る
DSC00039.JPG 今回は最短距離を通る経路を選択したが、地震の際には橋が落ちていることも十分に予想できる。しかし、自主防災組織が渡し舟を行っていたり、大きな道路ならば自衛隊が橋を架けていたりする可能性もある。いずれにしても状況をよく見極め、臨機応変に対処したい。

1440 菊名駅で10分休憩
 私はこの時点で、予定より早く帰宅できると考えていた。しかしこの予想は次の行程で大きく裏切られることになる。

1540 神奈川工業高校付近で10分休憩、救難食糧Aを消費
 疲労からか、行動距離が少し短くなった。足の痛みはだんだんと無視できなくなりつつあり、以降の行程の険しさを予感させる。最大の難所になるであろう横浜駅はもうすぐだ。

1603 雨が降り出す
 反町駅を過ぎたあたりで雨が降り出した。通り雨のようだったのですぐやむと思っていたのだが、予想に反し雨足が強まったのでやむなく一時休止し、ザックカバーを用意した。もっとも、この後しばらくすると止んでしまったので全くの杞憂に終わったが。

 この後、横浜駅を迂回して六角橋を渡り、桜木町方面へ抜けるルートを取った。

1640 高島町交差点で10分休憩、救難食糧Bを消費
 雨はほぼ止んだが、そろそろ暗くなるので行動には注意を要する。

1745 吉野町駅前バス停で10分休憩
 この間、関内駅手前から国道16号に入ったのだが、足の痛みはピークに達しつつあった。過去にハイキングや登山で長い行程を歩いたことはあったのだがそれでも20km程度なので、少なくとも19km以上歩いているこの時点での疲労は今までに経験したことのないものだった。

1840 上大岡駅で10分休憩
 長いこと我慢していたのだが耐え切れず、ついにトイレに駆け込む。なお、全行程中トイレに立ったのはこの1回のみである。なお、災害時にはトイレをはじめとする衛生設備が不足することが予想されている。可能ならば使い捨ての携帯トイレもセットに加えたいが、良さそうな製品はまだ見つかっていない。

2025 本郷台駅に到着
 8時間35分かけてようやく帰宅することができた。10分ずつ休憩を入れているので、歩くときの速度は時速4kmより若干速いことになる。なお、この後3日ほど足、腿、肩の筋肉痛が取れなかったことを付け加えておく。


 帰宅訓練を終えた段階で気づいたいくつかの改良点があるが、長くなったので項を改めて紹介したい。
posted by 火銛 at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月08日

携帯防災のすすめ(その8)

・雨具

 避難中に雨が降ることも十分に考えられる。しかし折り畳み傘などの雨具では、手が疲れる上に片手がふさがるので転倒を招きやすい。瓦礫が散乱している道路ではなおさらだ。やはりここはレインコートなどを用意しておきたい。といっても、2万円ほどもする高価な登山用雨具を用意する必要はない。非常用と割り切るなら、こういった便利なものがある。

ハンディーポンチョ イエローハンディーポンチョ イエロー

 薄手の素材でできた軽量なレインコートで、大きさは文庫本と同じくらい。歩いていると足元などは濡れてしまうが、上半身を完全に覆ってくれるので風邪を引くことはない。また非常に安価なので、予備をもう1個用意して人にあげるといった使い方もある。


・エマージェンシーブランケット

 大怪我をしたときや野宿をするときなど、体温の低下を防ぐ必要があるときはエマージェンシーブランケットを使うとよい。これは非常に薄いフィルムにアルミを吹き付けたもので、宇宙服にも使われている断熱素材でもある。それだけに薄さからは想像できないほどの性能を持ち、その断熱効果は毛布3枚分に及ぶという。

【MPI】エマージェンシーブランケット【MPI】エマージェンシーブランケット

 しかし、欠点もある。その薄さと軽さから、外で使うと少々の風でも飛んでしまい、すきま風が入るので完全な断熱状態を保つのは難しい。加えて、体を動かすたびにアルミがこすれる音がするので、避難所で寝るために使うのは避けたほうが良いだろう。結論としては、最初に述べたように外で寝るか、動けないけが人や病人に対して使うしかない。
posted by 火銛 at 18:34| Comment(5) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月05日

空から温暖化を監視

旅客機で上空のCO2測定、温暖化解明へ世界初の観測(読売新聞)

 国際線旅客機に搭載した測定器で上空の二酸化炭素(CO2)濃度を調べる世界初の観測が5日から始まる。


 国立環境研究所(茨城県つくば市)と日本航空などが協力して行う。

 航空機を「動く観測基地」として使うことで、シベリアや東南アジアなど、これまでデータが乏しかった地域の測定が可能になり、二酸化炭素濃度が大きく影響するとされる地球温暖化のメカニズム解明などに役立つと期待される。

 大気上層の二酸化炭素濃度測定は、地上の観測施設のほか、衛星観測の技術も開発中。しかし、地上からの観測は高精度だが観測範囲が狭く、逆に衛星では範囲が広すぎて精度が落ちる。

 航空機での測定は、両者の弱点を補おうと考え出されたアイデア。赤外線分光計を使い、二酸化炭素濃度を10秒から1分間隔で測定できる。

 (中略)

 測定器を搭載する5機は、シベリア上空を通過する欧州路線や、東南アジアのシンガポール線などを飛ぶ。これらの地域は針葉樹林や熱帯雨林が広がっており、観測施設の「空白地帯」となっていた。

 計画に参加している宇宙航空研究開発機構の小川利紘・東大名誉教授は、「地球規模での二酸化炭素の循環や、熱帯雨林が持つ二酸化炭素の吸収能力などの解明に役立つはず」と話している。
(2005年11月4日14時35分)

 飛行機を使った二酸化炭素濃度の測定は衛星と地上観測の間を埋めるという点で画期的な方法といえる。特に東南アジアは観光地化や経済発展のおかげで国際航空路が充実しているので、二酸化炭素の分布を調べるのに適している環境だ。

 今回、東南アジアとシベリアが観測区域に追加されたのは良いことだが、例えばアフリカなどの飛行機があまり運航されていない地域の観測はどうすればよいだろうか。アフリカには大きな空港が少なく、日本からの直行便がないことからも航空路が少ないことがわかる。大型機は運航しておらず、地形の関係上地上設備の設置にも限界がある。観測装置の重量にもよるがあえて考えるならば、やはり小型機に搭載して飛ばすといったところか。

 もうひとつ疑問がある。飛行機自体が出す二酸化炭素は観測に影響を与えないのだろうか。ジャンボのような大型機は例外なくジェットエンジンを搭載しており、消費する燃料は膨大な量になる。燃料の消費が激しいということは、それを燃やして発生する二酸化炭素の量もまた多いということ。観測に使われる機体が少ないことと、観測機器が機体下部に取り付けられることから誤差の範囲内と判断したのかもしれないが、気になるところではある。


11/06追記
 ゆんなのだいしゃりんの管理者の方へ

 本記事に対してトラックバックを送られたようですが、貴サイトの内容は本記事の内容と関連するとはいえないと判断したため、当該トラックバックを削除しました。
posted by 火銛 at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 提案 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月31日

このブログ、0円。

 How Much Is My Blog Worth?というサイトには、アドレスを入力することでそのブログの価値がわかるという企画がある。このブログも開設から半年近くが経ち、少しは価値があるのだろうかと若干の期待をしながらアドレスを入力してみた。その結果が下のリンクである。

0である。何度やっても結果は同じだった。つまり、このブログはまったくの無価値ということになる。改めて見ると、少し悲しい。
posted by 火銛 at 22:01| Comment(7) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月23日

携帯防災のすすめ(その7)

 ・火を使う

 私が提案している携帯型防災セットはあくまでも緊急避難を目的としており、安全に帰宅するためのものだ。しかし、冬場は火があると暖を取ったり、コーヒーやお茶を飲んだりできるなど精神的な効果もあるのであえて紹介する。

 非常時に火があると、例えば途中で入手したレトルト食品を湯煎したり、粉末のコーヒーや紅茶を使ってティータイムを楽しむことができる。贅沢だとの批判もあるかも知れないが、私はそうは考えていない。日頃は冷静な人でも、一度危険な状況に放り込まれたら精神の均衡を失うことはあり得る。そんなときにお茶を飲むことで心を落ち着けることができる。戦場でもティータイムを守り続ける英国人のようになる必要はないが、このようなお茶の効用には注目してもいいと思う。

 さて、火を使うにはコンロと鍋、それに火種が要る。火種はライターか、アウトドア専門店で扱っている防水マッチを使えば済むが、まさか鍋物用のガスコンロを鞄に入れるわけにもいかない。かといって、登山用のガスストーブやガソリンストーブは高価な上、燃料に引火・爆発する危険がある。

 エスビットという携帯コンロは登山用ガスコンロなどと比較しても非常に小さく、86g(燃料除く)と軽量なので携帯するにも非常に便利だ(下はその写真)。燃料は固形アルコールなので引火の危険も少なく、安全にしまっておくことができる。この製品はドイツ軍に採用され、さらに英軍にも類似品が存在する。
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 次に鍋についてだが、こちらも軽量で便利な製品がある。「メスティン」という製品(下写真)で、弁当箱程度の大きさながら火にかけて1合の米を炊くことができる優れものだ。登山をする人の中にはこれに緊急用の装備品を詰めて山へ持っていく人がいるそうで、その点からも信頼性の高さが伺える。
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 コンロと鍋のついでに、粉末のお茶も用意しておくとよい。ただし、コーヒーや紅茶に含まれるカフェインには覚醒作用のほかに利尿作用があるので、心配な方にはたんぽぽコーヒーなどのノンカフェイン飲料の粉末を用意されると,トイレが近くなるといった不安からも開放されることと思う。
posted by 火銛 at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月17日

携帯防災のすすめ(番外その2)

前回の記事ではコンドームを水筒代わりに使用し、評価を述べた。以来、この非常によく伸びる素材の活用法を検討していたのだが、その過程で思いついたことがある。コンドームを包帯として活用できないだろうか。伸縮性と耐久性は前回の記事で実証済みだが、実際に使用した例はない。そこで今回も実験を試みた。

用意するもの
・コンドーム(無印良品 4個294円)
・ガーゼ

 実験日:平成17年10月某日
 実験場所:都内某所

wtcr02.jpg コンドームを開封したところ。今回は包帯として使用するため、この後に先端部を5ミリほど切り落とした。赤十字で三角巾がない場合の代替として使用が推奨されているストッキングのような汎用性は期待できないが、包帯できそうな部位として前腕に通してみた。


bndg01.jpgbndg02.jpgbndg03.jpg
 何回か引き伸ばし、腕に通してみたところを3方向から撮影した。さすがにコンドームは腕に通すには細すぎたようで、実験に協力してもらった友人Kに訊いてみたところ、やはりきつかったようだ。最近は大きなサイズのコンドームが発売されているようなので、機会があれば試してみたいと思う。

 bndg06.JPG
 腕から外した筒状のコンドームの口を結び、手を覆ってみた。水筒の時とは異なり、手を開いて多少負荷を加えても破裂することはなかった。多少の慣れを必要とするにせよ、手の甲をはじめとする身体末梢部の傷を手当てするときには効果的だと思う。

 ここまで書けばただの風変わりな実験で終わりなのだが、然に非ず。私はこのアイデアを商品化できないかと考えている。直径を現状のサイズよりもう少し大きくし、潤滑剤を傷に対して無害なものにすれば包帯としても使えるのではないだろうか。今のところ、リング状の口を両端に設け筒状とすることで使い勝手を向上させ、両端に広げるように装着する仕組みを考えている。加えて(素人考えだが)、包帯(巻軸帯)を巻くのに比べて時間がかからず、迅速な処置が必要な救急医療の分野においても使えると思う。

 さらにこのコンドーム型包帯(仮称)は、その1で紹介した閉鎖湿潤療法を行う際にも利用できる。閉鎖湿潤療法を行う際に必要となる被覆材として一般的なのは食品保存用のラップだが、ラップを常日頃持ち歩いている人はおそらくいないだろう。ゴムは空気を通さないので、閉鎖湿潤療法を行うのに適しているといえる。

 ほかにもいくつかアイデアを持っているので、医療関係かコンドーム業界の方がこの記事を見かけたら、ぜひ連絡をいただきたい。


 ちなみに、私の知る限りコンドームには以下のような利用法がある。

・手製爆弾の時限信管
 コンドームに酸を詰めて両端に電極を通し、放置する。時間がたつと酸がコンドームのゴムを溶かし、両極が通電して起爆する。最も簡単な原理の時限装置。

・麻薬やマイクロフィルムなどの運搬
 これらの見つかってはいけない物品を持って空港の税関を潜り抜けるときに、それらをコンドームに詰め、口を縛って飲み込む。少々の時間ならば胃酸から保護できるので、その間に税関を潜り抜け、その後はすぐにトイレに駆け込み、吐き出せばよい。

 ちなみに、その3があるかどうかは不明だ。
posted by 火銛 at 23:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月07日

携帯防災のすすめ(番外その1)

 以前読んだ小説に書いてあったのだが、コンドームには1リットルの水が入るという。私には信じられなかった。いかににゴムの伸縮性が高いとはいえ、高々10cm少々の長さしかないコンドームに1リットルもの水を入れられるわけがない。そう考えていた。

 だがその小説にはこうもあった。水が1リットルも入るコンドームは、ジャングルで水筒を失くしたときに使うという。非常用にわざわざ水筒など用意しなくとも、あるいは水筒の予備として、コンドームを利用することは可能なのではないか。

 そこで私は、本当にそれが可能なのか、実験を試みることにした。

 用意するもの
・コンドーム(無印良品 4個294円)
・水(1リットル)

 実験日:平成17年9月某日
 実験場所:都内某所

wtcr02.jpg コンドームを開封したところ。潤滑剤が含まれているので、実際に水筒として使用する際には内部の消毒を行う必要がある。このまま水を入れるとゴムが伸びず、すぐにあふれてしまうため、リング部分を軽く伸ばしてから水を入れると良い。

wtcr03.jpg 手始めに水を0.5リットル入れてみたところ。水の重さでいつ切れるか不安でもあったが、形状からするとまだまだ伸びる余地があるようだ。

 この後、残りの水を入れようとコンドームを地面に置いたところ、破裂した。地面には特に尖ったものはなかった。引っ張りには強いが、衝撃には弱いようだ。仕方なく、コンドームを新しく用意して同じ作業を繰り返した。


wtcr06.jpg 1リットルの水が入った。予想以上の成果だ。自重でかなり垂れ下がってはいるが、切れるような気配はない。引っ張りに強いゴムの特性が最大限に活かされている。

 あと何リットルか水が入りそうだが、今回の実験の目的は「コンドームに1リットルの水が入るのかどうか」を検証することなので、興味のある方は御自分でどうぞ。


 この水入りコンドームを手で握ってみたが、破裂することはなかったので圧迫には強いと考えられる。尖った物にさえ気をつければリュックサックなどで運ぶことができるだろう。しかし刃物には弱く、カッターナイフで2,3回撫でただけで簡単に破裂してしまった。また、ゴムの匂いが手についてしばらくは離れないので、緊急時以外は使用しないほうが無難だと思う。

 ・結論
 ゴムの匂いさえ気にしなければ、1リットル程度の水は十分に入る。しかし、衝撃を与えたり、尖った物に触れると簡単に破裂するため、取り扱いには注意を要する。
posted by 火銛 at 19:06| Comment(5) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月03日

中国産セキュリティ

 中国のKINGSOFT社が日本のソフトウェア市場に参入し、そのキャンペーンとして同社のアンチウイルスソフト『KINGSOFT Internet Security 2006』の100万本無償ダウンロードキャンペーンを行っている。

 このソフトウェアはウイルス駆除、ファイアウォール、スパイウェア対策、個人情報保護などブロードバンドに対応した一通りの機能を備え、なおかつ既存ソフトより安価な価格設定を特徴としている。1年間のウイルス定義ファイル更新料が980円と競合他社より50%〜75%安い。現在すでに14万本近くがダウンロードされており、今のところ同社の販売戦略は成功しているようだ。

参考記事
キングソフト株式会社
中国のキングソフト、日本の個人向けセキュリティ市場に参入--100万本無償提供(CNET Japan)
キングソフトが総合セキュリティ対策ソフトを発表、無償で100万本提供
posted by 火銛 at 23:02| Comment(0) | TrackBack(1) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月30日

携帯防災のすすめ(目次)

 記事の数が増えてきたので,目次をつけることにした。複数の記事を参照する際に活用して頂きたい。

  その1  他人を助ける
  その3 状況を知る
  その5-1 昔乾パン,今は…
  その6  バランスを大切に
  番外その1 意外なときに意外なものが
  
posted by 火銛 at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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