2005年11月05日

空から温暖化を監視

旅客機で上空のCO2測定、温暖化解明へ世界初の観測(読売新聞)

 国際線旅客機に搭載した測定器で上空の二酸化炭素(CO2)濃度を調べる世界初の観測が5日から始まる。


 国立環境研究所(茨城県つくば市)と日本航空などが協力して行う。

 航空機を「動く観測基地」として使うことで、シベリアや東南アジアなど、これまでデータが乏しかった地域の測定が可能になり、二酸化炭素濃度が大きく影響するとされる地球温暖化のメカニズム解明などに役立つと期待される。

 大気上層の二酸化炭素濃度測定は、地上の観測施設のほか、衛星観測の技術も開発中。しかし、地上からの観測は高精度だが観測範囲が狭く、逆に衛星では範囲が広すぎて精度が落ちる。

 航空機での測定は、両者の弱点を補おうと考え出されたアイデア。赤外線分光計を使い、二酸化炭素濃度を10秒から1分間隔で測定できる。

 (中略)

 測定器を搭載する5機は、シベリア上空を通過する欧州路線や、東南アジアのシンガポール線などを飛ぶ。これらの地域は針葉樹林や熱帯雨林が広がっており、観測施設の「空白地帯」となっていた。

 計画に参加している宇宙航空研究開発機構の小川利紘・東大名誉教授は、「地球規模での二酸化炭素の循環や、熱帯雨林が持つ二酸化炭素の吸収能力などの解明に役立つはず」と話している。
(2005年11月4日14時35分)

 飛行機を使った二酸化炭素濃度の測定は衛星と地上観測の間を埋めるという点で画期的な方法といえる。特に東南アジアは観光地化や経済発展のおかげで国際航空路が充実しているので、二酸化炭素の分布を調べるのに適している環境だ。

 今回、東南アジアとシベリアが観測区域に追加されたのは良いことだが、例えばアフリカなどの飛行機があまり運航されていない地域の観測はどうすればよいだろうか。アフリカには大きな空港が少なく、日本からの直行便がないことからも航空路が少ないことがわかる。大型機は運航しておらず、地形の関係上地上設備の設置にも限界がある。観測装置の重量にもよるがあえて考えるならば、やはり小型機に搭載して飛ばすといったところか。

 もうひとつ疑問がある。飛行機自体が出す二酸化炭素は観測に影響を与えないのだろうか。ジャンボのような大型機は例外なくジェットエンジンを搭載しており、消費する燃料は膨大な量になる。燃料の消費が激しいということは、それを燃やして発生する二酸化炭素の量もまた多いということ。観測に使われる機体が少ないことと、観測機器が機体下部に取り付けられることから誤差の範囲内と判断したのかもしれないが、気になるところではある。


11/06追記
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