2005年09月06日

携帯防災のすすめ(その5-1)

・非常食

 われわれ日本人が非常食と聞いて最初に思い浮かべるのは乾パンだろう。だが携帯用、備蓄用を問わず乾パンは非常食に適するとは云い難い。栄養価は確かに申し分ないが、消化しにくい上に喉が渇く。水の確保が極めて難しい災害時においては、喉の渇きを誘発するような非常食はすべて没、ということになる。

 上記を踏まえて、被災最初期にふさわしい非常食は何か考えてみた。なお、条件は

(1)水が不要(喉が渇かない)
(2)カロリー
(3)軽さ

の順に重視している。

 ・ゼリー飲料(1袋160〜200円程度)
 レトルトのようなアルミパックに入っており、保存性は良い。水分が含まれているため喉が渇かないどころか逆に喉の渇きを癒してくれるが、180〜200gあたり200kcalとカロリー/質量が少ないのがネック。カロリー摂取用の非常食を別に用意し、補助用とするのが良いと思う。アミノバイタル、ウィダーinゼリーなど各社から発売されているが、1袋あたり200kcalを超える製品はない。

 ・カロリーメイト(2本入り105円、4本入り210円)
 1本(20g)あたり100kcalを摂取でき、その他の栄養に関しても申し分ない。複数の味があることも精神衛生の面で好ましい。乾燥食品のため喉が渇くが、ゼリー飲料との併用によっては回避できそう。

 ・パワーバー(1本262円)
 スポーツ用のエネルギーバー。200kcal/55gとカロリー/質量でカロリーメイトを下回るものの、成分が炭水化物由来であるため脂肪が少なく、より効率よくエネルギーを摂取できる。喉の渇きについては参考資料が見つからず不明なため、近日中にレビューを執筆する予定。

 ・航空用救難食糧(1食350円、アルミパック入り3食850円、缶入り5食1,785円)
 旅客機や戦闘機の座席に搭載されている救難用非常食。ビスケットバー(A)とゼリー(B)の2種あり、両方各1個で1食を構成する。ABあわせて64gで305kcalとカロリーメイトを上回る効率ながら、喉が渇かない(という宣伝)。最近まで入手することができなかったが、8月下旬に東急ハンズ横浜店(全国かどうかは不明)に入荷された。こちらも近日中にレビューを予定。

 ・アークスリー(2,700円)
 『周囲から隔絶された状況下で3日間生き延びる』ことをコンセプトに開発された非常食・水・緊急用ブランケットのセット。食糧は9個のブロックに分かれており、1個当たり400kcalだが、9個が1つの袋に収まっているために分割できず、加えて水とブランケットを含めた総重量が1.8kgに達するため、携帯は非常に困難。なお味については好意的な意見もあるようだが、東急ハンズの担当氏の言によれば『大味で米国人向き』との事だった。

 それぞれの効率を下にまとめてみた。最小単位質量は1袋の質量を示す。これを同じく1袋あたりのカロリーで割り、質量あたりのカロリー値を算出した。
      最小単位質量[g] カロリー[kcal] カロリー/質量[kcal/g]  
ゼリー飲料    180〜200     180〜200     0.9〜1.0
カロリーメイト    40        200       5.0
パワーバー      55        200       3.64
航空用救難食糧 64  305       4.77
アークスリー   約680        3600   5.29

 カロリー/質量の値を見るとアークスリーが最も高く、次点に航空用救難食料が続く。だがアークスリーは上で述べたとおり携帯が困難なので、実質的には航空用救難食糧が最も携帯に適すると考えられる。但し、水が確保できない状況も想定しなければならないため、万が一を考えるならばゼリー飲料を水分補給のために1本入れておくと良いと思う。

 その他、携帯可能なものに限定しても数多くの非常食が発売されている。このエントリで紹介した以外の非常食については、以下のサイトを参考にされたい。

 参考サイト:防災グッズ体験レポート


09/27追記
その5-2の投稿に伴い、タイトルを「その5」から「その5-1」に変更。
posted by 火銛 at 19:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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