2005年09月02日

携帯防災のすすめ(その4)


・水の確保

 人は1日に3リットルの水を消費するといわれている。質量に換算すると3kgになる。3kgにも及ぶ量の水を、いつ起こるとも知れない災害に備えて常に携帯することは非現実的だろう。その理由として重量の問題は勿論、すぐに腐ってしまうために頻繁な交換が必要なことが挙げられる。

 だが、人間は水なしでは生きていけない。普通に生活していても体内の水分は汗や尿として失われるが、取り戻すのは容易ではない。植物の蒸散作用を利用して水を確保する方法はあるものの、首都圏のような都会では難しいだろう。

 従って、水に限っては災害が発生してから確保する他ない。それでは遅いと考える向きもあろうが、然に非ず。そもそも、何故地震が起きると断水するのだろうか。

 水は浄水場からいくつかのポンプを経由して各家庭に送られる。災害時は断線などによって停電が起こるためにポンプが停止し、結果として断水される。だが、ポンプが止まったとしてもそれまでに送られた水は水道管を流れているため、地震発生後しばらくの間は水が確保できると考える。

 水を見つけたところで水筒がなければ持って行くことはできないが、ポリタンクを常に持っているわけにもいかない。しかし、便利なものを考える人はいるもので、使わない時はたためる水筒がすでに発売されている。下図はその写真。
プラティパス プラティパス2 (2.5L)

 『プラティパス』と呼ばれているこの水筒は三層ラミネート構造で耐久性が高く、しかも使わない時にはコンパクトに折りたたむことができる。アタッシェケースやデイパックに入れておけば、緊急時にはすぐに水を確保することができる。

 また、携帯用の浄水器を使用して川の水を濾過するという方法もあるが、このようなフィルタ式のの浄水器では水に溶け込んだ金属イオンを除去できない。都会の川には鉛に代表される重金属イオンが溶けている可能性があるので、安全が保証できない以上無闇に手を出すべきではない。

 完全に品質の保証ができない水を摂取し、体の調子を悪くしたとしても、トイレさえ満足に動かない状況下では衛生状態の悪化を招くだけだろう。冒頭でも少し述べたが、都会で水道なしに水を確保することは極めて難しい。加えて、水の携帯については缶入り保存飲料水『アークスリー』の水パックなど水そのものを携帯する方法があるが、上に述べたとおり嵩張る上に重い。リスクの高い方法になるが、運良く水を入手できた場合に備えて水筒を携帯する以外に方法は無いと思う。
 
管理人註:ここで述べる『水』とはすべて飲料水を指す。生活用水はある程度我慢すれば川の水でも代用できるため。
posted by 火銛 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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