2005年08月27日

携帯防災のすすめ(その3)


・情報収集

 ある程度安全を確保したら、次に必要なのは情報収集だ。今や日本人のほとんどが持っている携帯電話はカメラ、webブラウザ、GPS、MP3プレーヤーなど、すでに個人用のコンピュータといえる段階にまで進化している。iモードやEZwebなどのインターネット接続サービスは音声通話と同じく有効なコミュニケーションの手段たり得る。我々はこれらを積極的に活用すべきだ。無論、電池使用の急速充電器を忘れてはならないが。

 ただし、災害時に携帯電話を利用する場合、重大な問題がある。新潟県中越地震以降、電話が通じない状況でも携帯メールは使用可能といわれているが、この認識は半分は正しく、半分は間違っている。第2世代までの携帯電話は通話とメールを別々に管理していたが、第3世代はこれを一括して管理しているためにデータ通信も規制される。携帯電話各社では分離規制に対応しつつあるようだが、先日の千葉県北西部地震の際もauやNTTドコモの第3世代型機を対象に通話(データ通信を含む)規制が行われた。

 参考サイト:IT Proニュース

 ボーダフォンの第3世代型機ではこの通話規制が行われなかったが、私はこれを加入者の減少によって回線に余裕ができていたためと判断している。なおツーカーに関しては電話機が第2世代型のみであることと、東名阪地域以外ではボーダフォンの回線をローミングしていることから通話規制は起こらないものと考えていたが、実際は通話とデータ通信を一括管理していたために回線が輻輳し、通話規制が行われた。

 また、ドコモとauは両社が運営する災害用伝言板サービスの相互リンクによる連携を行うと表明している。

 参考サイト:KDDIプレスリリース

 携帯電話に加えて、ラジオがあるとなお良い。ソニーや松下など複数のメーカーから通勤用の小型ラジオが発売されている。これらのうち一部の製品はテレビの音声も聞くことができるので、情報収集の際の選択肢が増える。

 通常、防災用品としてのラジオを選ぶ際は手回し式の発電機を内蔵する製品を選ぶのがセオリーだが、これらは例外なく一定の大きさと重さを占め、防災セットとしての携帯性を著しく損ねてしまう。かろうじて携帯できるものとしては、以下の製品が挙げられる。

LEDダイナモ・ステーション(ラジオ付き)LEDダイナモ・ステーション(ラジオ付き)
◆レスQ隊◆多機能!自家発電 帯充電器 ラジオ◆レスQ隊◆多機能!自家発電 帯充電器 ラジオ

 紹介した2製品はライトや携帯電話への充電の機能も兼ねているものの、携帯性は通勤用ラジオに及ばない。発電機つきの製品を携帯するよりは予備の電池を増やすほうが現実的と考える。

 また、ラジオから流れる音楽の生理的作用も無視することはできない。音楽再生機能付きの携帯電話にも言えることだが、音楽には精神を落ち着かせ、感情を正常化する作用がある。云うまでもないことだが、災害発生時は自然への恐怖や知人を失う悲しみで気分が滅入り、不安になることだろう。だが、切羽詰まっているときにこそ娯楽は一服の清涼剤たり得る。そのような時に音楽を聴くことによって、少しでも精神的な安定を得ることができれば、いずれ訪れる避難生活や復興も乗り切ることができるのではないかと思う。

 参考サイト:音楽療法入門〜音楽の作用と機能
posted by 火銛 at 22:35| Comment(8) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
「ニュージーランド・トランピング&温泉情報」のあきばです。
バッテリー関係の災害対策ですが、太陽電池式の充電器がなかなか
便利ですよ。

私は日常的に使っているのですが、ニッケル水素電池+太陽光充電器で、
エコロジー&エコノミー、加えて災害時もかわらず電気エネルギーを
確保できるという点で、とても安心感があります。

ふつうの量販店で売っているソーラーチャージャーと充電電池って
笑っちゃうくらいに高価ですが、秋葉原に行けば1000円ちょっとで
揃いますので、お薦めです。

最後に手前味噌で恐縮ですが、拙サイト内のソーラー充電器に関する
ページのURLを貼っておきますね。

http://homepage2.nifty.com/treknz/solar.html

それでは。
Posted by あきば at 2005年08月28日 13:55
コメントと記事のご紹介ありがとうございます。

ご紹介いただいたソーラー充電器ですが、電池が不要というのは避難生活がいつまで続くか分からない以上、かなり有益だと思います。しかし敢えて云うなれば、防災セットとしての方向性を軽量化に置く関係上、どうしても体積が大きくなりがちな太陽電池の携帯は躊躇してしまいます。ソーラー充電器は携帯するよりも、家庭用の防災セットに含めたほうが良いのではないかと考えます。

ただし、通勤・通学中に電池使用の製品を利用している場合や、携帯性をある程度犠牲にしても太陽電池に魅力を感じる場合は利用する価値があるのではないでしょうか。

秋葉原で売られているという充電器は面白そうなので、今度行く時に見てみようと思います。
Posted by 火銛 at 2005年08月28日 21:53
はやとちりしてスミマセン。
あくまでも「携帯」用としての話題でしたね。
おっしゃるとおり家に常備しておくものとして
便利ですよ、というお話しでした。

失礼しました!
Posted by あきば at 2005年08月28日 22:47
今朝の朝日新聞の1面に、選挙関連記事の捏造を謝罪する記事が!
久々ですねぇ〜
Posted by TFTRDH at 2005年08月30日 08:14
申し訳ありませんが、記事の趣旨に沿わないコメントはご遠慮願います。
Posted by 火銛 at 2005年08月30日 21:03
了解しました
Posted by TFTRDH at 2005年08月31日 08:54
 キュートビートなんかはどうでしょう。下記のサイト参照です。
http://uside.net/radio/
 機能としては、
1)ラジオ(AM,FM,TV)
2)手回し発電
3)LEDライト
4)サイレン
5)ケータイ充電
です。小さくって便利そうですよ。 
Posted by nonstandard at 2005年10月05日 19:36
>nonstandard氏
商品のご紹介ありがとうございます。

これくらいの大きさと重さなら、携帯するにも十分だと思います。
特に手回し発電機は携帯可能なサイズの製品が非常に少なく、
ライトなどほかの機能もついているので電池を持つ必要がないのは
安心できるところです。

ただし、気になるのがラジオの受信感度です。
充電の状況にもよるのかもしれませんが、同様の製品を店頭で
テストしてみたところ、ラジオの音声を聞くことはできませんでした。
災害時には送信施設などへのダメージによって電波出力が弱まることが
予想されますので、この点については一度テストしてみたほうが
いいかもしれません。
Posted by 火銛 at 2005年10月06日 15:38
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