2005年07月04日

太陽をこの手に(後編)


(承前)

今回、日本は巨額の財政負担を嫌ってITERの誘致を断念したが、その見返りとして材料関連施設の建設や機構長のポストなど、多くの見返りを得ることになった。だが、6月29日の読売新聞朝刊4面によると、組み立てや運転に関わるノウハウの多くはフランスが手にすることになると見られており、日本の技術が流出することを懸念する声もあるという。

EUは遠隔操作施設や機構長のポストを失ってでも本体を得る必要があった。それだけの価値が炉本体にあるというよりは、読売新聞の記事が示すとおり、本体の組み立ての他、日本が持つ超伝導コイルやプラズマ制御に関する技術を一挙に吸収できるということだろう。空自がF-2支援戦闘機を開発した時も、独自開発の予定が米国に横槍を入れられて日米共同開発となり、挙句の果てにアクティブ・フェーズドアレイ・レーダーや主翼の炭素繊維一体成形などの独自技術を米国に吸い上げられてしまった。今回の誘致断念はF-2に続く日本外交の失敗といえる。

ITERの誘致に関する問題は以前から協議が行われていたが、自国の将来が懸かっているために双方の主張は平行線をたどっていた。EUは日本に対し、手を引かなければ独自に実験炉を建設するとまで主張した。さらに、「軍事情報」のメールマガジンで述べられていたことだが、シナ(原文ママ)による「えげつない」反対工作があったという。韓国は中国(シナ)と同じ反日国にもかかわらず日本を支持していたが、これはおそらく、地理的な利点を優先した結果と見られる。では何故中国が欧州支持に回ったかというと、対中武器禁輸解除に関わる騒動が示すように、欧州諸国との経済的なつながりが大きかったためと推測する。

本来、人類の未来を担うべき技術研究に政治的事情を持ち込むことは好ましいこととはいえないが、先日のエントリでも書いたように、EUの横車を押すようなやり方には抗議をしなければならない。

ITERの誘致には失敗したが、日本が主導する炉壁材料に関する研究で成果を出し、核融合発電の実現に一役買う事ができればよいと思う。
posted by 火銛 at 22:34| Comment(1) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by みんなのプロフィール at 2005年07月31日 22:55
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