2006年03月17日

離島日記(その5)

2/25 晴

 一日待った甲斐があった。夜の間に雨が降っていたので、もう一日停滞かとも思われたが、外に出てみると星砂の浜で見たような青空が広がっていた。やはり晴れると気分が良い。この分だと濡れた装備も行程中に乾くかもしれない。もっとも、この予想は4時間後にあっさりと覆されることになるのだが。

 朝食は23日と同じ炊き込みご飯。しかし前回とは打って変わって出来が良かった。懸案であったガソリンストーブだが、休憩所の管理人氏からペンチを借り、何とか外すことに成功した。

 幕営地と情報と工具を提供して頂いたイダの浜小屋のご主人に別れを告げ、今日は一路、網取湾を目指す。まずは岩場を登り、海岸線に沿って歩いていった。途中に膝まで水につかる場所があり、初めは濡れるのが厭だったので躊躇していたが、歩いていくに従い水が靴の中まで染み込んできたので渋々諦めた。

SI01.JPG

 水の中を歩いているときは滑ったりしないように、また服や靴が水を吸って重くなるので、歩くときは気を遣わなければならない。歩き始めたときは靴の中が冷たく感じられたが、体温で暖められたためか生温くなっていった。

 マングローブが散在する干潟を横断し、通称SIと呼ばれる山越えのルートを通る。この名称の由来については道の形状、ルートを開拓した人物の名前など諸説あるが、真相は定かではない。まずSIに入るに当たっては、入り口を見つける必要がある。入り口は白いブイが目印になっているが、少し奥まった場所にあるので注意が必要だ。目印が見つかってからもマーキングを頼りに進む必要があるので気が抜けない。人が滅多に通らないために植物でふさがれていることもあり、文字通りの道なき道を歩き続けることになった。こういうときに活躍するのが鋸や鉈などの刃物だ。

 下りも急な斜面が多く、まともな道がほとんどない。SIを抜け、湾の奥を目指してひたすら水の中を進み続ける。しかし今度は先ほどと違い、腹部まで水に浸かるほどの深さのところがあったり、岩場があったりとはるかにハードな行程だった。何度となく転びそうになり、一度は足を踏み外し、腰のポケットに入ったカメラと携帯電話を壊してしまうのではないかと肝を冷やした。携帯はともかくカメラは兄からの借り物だったのでなおさら気を遣った。

 足元が岩場から砂浜に変わり、しばらく進むと浜の奥に看板が見えた。「ケイユウオジイとシロの浜」とある。ここには砂川じいさんと呼ばれる人物が10年ほど前まで住んでいたそうだが、今ではその面影は見られない。

udara02.JPG

 1時間半近い水中歩行を続け、16時半過ぎにようやく今回の幕営地に到着した。明日は鹿川までの山越えがあるので、濡れた衣類や靴を乾かしつつ十分に備えたい。

 余談だが、今日は星が非常に良く見えた。北斗七星とカシオペアが見えたので試しに北極星を探してみたが、簡単に見つかった。写真に残せなかったのが非常に惜しい。
posted by 火銛 at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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