2006年01月12日

携帯防災のすすめ(その12)

 私が本記事群の執筆を開始した昨年8月以降、持ち運びができることを主眼に置いた防災セットがいくつか発売されている。いちいち自分で揃えるのが面倒だと考える向きはこういったものを用意しておくとよいのではないだろうか。

ポーチサイズなのにパワフル 超コンパクト防災セット 福袋セットポーチサイズなのにパワフル 超コンパクト防災セット 福袋セット

 上写真は500mlペットボトルと簡易浄水器、エマージェンシーブランケット、ドロップスのセット。怪我をした場合や閉じ込められた場合はまったく想定されていないが、とりあえず水と糖分を確保するためのセット、といったところか。しかしドロップスだけで長距離を歩くことは難しいと思うので、別途カロリー補給用の食料を用意する必要がある。

帰宅困難者の為の超簡易セット(外出用防災セット)帰宅困難者の為の超簡易セット(外出用防災セット)
 
 水と食糧だけでは心配な場合はこれを追加するとよい。ホイッスルとコンパス、ライト付きラジオ、イヤホンをカラビナに吊るすことができる。だが不思議なことに、上二者には同一の物品が存在しない。同じ帰宅難民用と銘打ってはいても設計思想には大きな違いがあるようだ。「超コンパクト防災セット」は必要な栄養を確保するため、「超簡易セット」は安全確保と情報収集のために考案されたものと考えられる。従って、上の二製品を併用することが望ましい。

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 こんなユニークな製品もある。非常時に必要な物品がすべてポリエチレン製の水筒に入っており、携帯するのに非常に便利だ。水筒を使うときは中身をスタッフバッグなどに移し替えれば問題ない。容積には少々余裕があるので、チョコバーなどの食料も入れることができる。私は、これが8月頃に発売されていれば買っていただろう。

 私が書いた記事の影響かどうかは定かではないが、こうした製品は少しずつ増えてきているように思える。しかし、携帯型の防災セットを準備して災害に遭遇した場合、周りの人から過度に頼られてしまう可能性がある。医薬品や食糧には限りがあるし、簡単に他人には貸すことのできないものもある。そんなときには恐縮しつつ断る以外にないのだが、周りの人々の精神状態あるいは健康状態によってはその後の人間関係に支障をきたす恐れもある。防災セットを常に携帯するには徹底した軽量化を図らなければならないが、そのためには余分なものを削る必要がある。つまり携帯型の防災セットには余裕がない。換言すれば、自分一人が助かる程度の能力しかない。
 
 この問題を解決するには、全員がこの防災セットを携帯することが必要になる。私は、自分一人が助かる程度の準備を全員がしていれば全員が助かると考えている。だからこの記事を見ている方々には、是非周りに紹介していただきたい。全員で生き延びるために。


01/13追記
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posted by 火銛 at 22:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。防災関連の記事は毎度注意深く読ませていただいております。試験の方もがんばってくださいね
Posted by TFTRDH at 2006年01月20日 13:51
毎回お読みいただきうれしい限りです。そろそろ書くことも少なくなりつつあるので、毎回何を書こうか悩んでいます。お互いに試験も頑張りましょう。
Posted by 火銛@管理人 at 2006年01月21日 16:43
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